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雪の轍

トルコ映画『雪の轍』を見てきました。

 
世界遺産のトルコ・カッパドキアに佇むホテル。親から膨大な資産を受け継ぎ、ホテルのオーナーとして何不自由なく暮らす元舞台俳優のアイドゥン。しかし、若く美しい妻ニハルとの関係はうまくいかず、一緒に住む妹ネジラともぎくしゃくしている。さらに家を貸していた一家からは、思わぬ恨みを買ってしまう。やがて季節は冬になり、閉ざされた彼らの心は凍てつき、ささくれだっていく。窓の外の風景が枯れていく中、鬱屈した気持ちを抑えきれない彼らの、終わりない会話が始まる。善き人であること、人を赦すこと、豊かさとは何か、人生とは?他人を愛することはできるのか―。互いの気持ちは交わらぬまま、やがてアイドゥンは「別れたい」というニハルを残し、一人でイスタンブールへ旅立つ決意をする。やがて雪は大地を真っ白に覆っていく。彼らに、新しい人生の始まりを告げるように。(公式ホームページより)

雪の轍 - 映画予告編 [ トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督 ] - YouTube

 

圧倒的な会話劇。
あれ全部台本通りなのかな。すごい分厚い台本になりそうな。
室内での会話が続くと舞台を観ているような感覚になってきた。
その会話によって明らかになってくるそれぞれの人物像。

どの人にもイタい部分があって、人間ってそういうもんだよね、と妙に慰められているような気分というか、なぜか自分を肯定してあげたくなってきた。なんだろな、いや、そういう慰められるような映画じゃない気がするんだけど。

アイドゥンにも妻にも、姉にも感情移入した。
自分の姿って自分が一番解らないのかも。
夫婦の問題も、観客としてハタから見たら両方のことが冷静に見られるけど、本人たちのそれぞれの自分の思いが交錯し合ってる時って、自分のことが客観的に全然わかってない。というか、そういう時じゃなくても自分のことって解らないもんなのかも。
そしてある瞬間に気づくこともある。

でもそういうとこひっくるめて、この映画の登場人物みんな憎めないし、自分自身のことも、人生いろいろだよって言ってあげたくなった。

工さんが、映画は余韻って言ってたけど、これ余韻半端ない。
でも、もっといろいろ感じたけど、全然うまくまとめられないや。

先ほど劇場に足を運んだ父から電話が掛かってきて、開口一番「長いわ!長すぎる!」と言われました…。だから昨日から3時間超えって何度も言ってるじゃーん!
てゆうか、感想それだけ?( ̄▽ ̄)

ということで、好き嫌いは分かれる気がしますです。
以上、もっとストーリーを絡めながら気の利いた感想を記したいと思いつつ、個人的な話をグダグダ書いて終わります。

インテリア

室内の調度品に目が奪われました、こんな家に住みたい。

壁面には額縁に入れられた絵がたくさん飾ってあって、お面も飾ってあって、暖かい間接照明。素敵な絨毯にソファ。きれいな模様が入ったお皿をいくつも並べた朝食。

まぁ、アイドゥンは資産があるからね、うちと違って当たり前なんだけどさ。

あの雰囲気はどストライクでした。あこがれる。